インストラクター

松田 仁(まつだ ひとし)

1958年 名古屋市生まれ

株式会社エム 代表取締役

意識デザイン主宰

ELM認定 瞑想教師

 

高校時代の体外離脱体験を機に、日常的な感覚を超えた世界に目覚める。

高野山大学に進み、密教学、宗教学を学びつつ、修行の道に入る。その後、ヨーガ、瞑想、神道修行、占星術、タロット、ヒーリング、チャネリング、魔術、超古代文明研究、ユダヤ研究、宇宙情報研究……など、手当たり次第(笑)。

 

大学卒業後、金融機関に就職し、7年間、お金と人間と社会のしくみについて学ぶ。

その後独立をし、会社経営のかたわら、「意識」と「自己超越」と「現実創造」に関する探求をつづける。現在は企業に対するコンサルティング、個人に対するカウンセリング、エネルギーワーク、各種ワークショップ講師として活動。

 

瞑想は高校時代からはじめ、真言密教、チベット密教、座禅、ヴィパッサナー、マインドフルネス、タオ、OSHOの各種瞑想、キルタンクリヤ瞑想、ヨーガニドラー……等、さまざまな技法を取り入れ、指導にあたる。

自身は長らくELMの前身であるフルフィルメント瞑想にも親しんでいたが、2022年より指導の中心とすべく、ELM認定教師の資格を取得する。

 

刊行物等にムック『天使が叶えてくれる<新月のお願い>決定版──ピンクの紙でどんどん願いが叶う!』(シンコーミュージック・エンターテイメント)、CD『ミラクル・ブレス』(ウォーブル)、DVD『12の印―現代密教メソッド』(Amazonほか)、ダウンロード専用映像『トートタロット数秘術』(VOICEブックス)ほか。

 

ぼくの先生=ボブ・フィックス

世界的な瞑想の大家。マハリシ・マヘーシュ・ヨーギのもとで超越瞑想(TM)を学び、その普及に貢献した。

その後、独立をして、「ババジ瞑想」「フルフィルメント瞑想」「永遠の愛の瞑想(ELM)」という形で、さらにその瞑想法を進化させている。


1985年より、アセンデッド・マスターとのチャネリングをはじめる。著書『アセンション』にて、スピリチュアル界においてもっとも早く、このテーマに言及をした。
他に邦訳された著書として、『時を超える聖伝説──いま明かされる人類の魂の歴史』『超人生のススメ──量子的悟りのためのガイドブック』『ある瞑想家の冒険──悟りに至るまでの半生、そしてその後』がある。

ぼくの先生の先生と、そのまた先生たち

以下にご紹介している図版は、ELMマントラ伝授の際、祭壇の中央に掲げられるものです。

 

インドやチベットの教えでは、「自我」を乗り越えることが重要な課題とされます。

「自我」を乗り越えるということは、狭い意味での「自力」では不可能だということです。

 

そのとき大きな助けとなってくれるのが「導師(グル)」です。

「導師(グル)」もまた、その「導師(グル)」の助けによってそれなりの境地に達することができたのです。

このようにして、「導師(グル)」の「導師(グル)」もまた、その「導師(グル)」の助けによって……ということが連綿と辿られるわけです。

これを「法統」といいます。

 

この図版は、私たちELMの法統を示しています。

マントラ伝授の際に行われるプージャ(儀式)によって、みなさまにもこの法統に連なっていただくわけです。

ELMの法統
ELMの法統

ということで、ELMの法統をご紹介をしますね。

 

図版に描かれた「導師(グル)」たちを辿っていった、いちばん大元の背景にうっすらと雲が描かれています。

これがナラヤナ。

とりあえず雲の形をとっていますが、これは「空(くう)」を表わしています。

 

そのつぎに描かれているのがブラフマー。

インドにおける創造神です。

空に浮いた状態で描くことで、この世の存在ではない、つまり神であることが示されています。

 

ここからあとは地上の存在になりますが、でもまだはじめの何人かは実在していたかどうかは確認されていない、伝説上の存在とされます。

 

いちばん上流に当たる場所に座っているのがヴァシシュタ。

ヴァシシュタは、ブラフマーが創造したことを言葉で表現しました。

彼は、インドにおいて宇宙のすべてが記されていると言われる聖典「ヴェーダ」の編纂者のひとりとされます。

ELMで最重要とされているマントラを生んだのも彼です。

 

つぎが、シャクティ。

エネルギーを与える存在です。

 

そのつぎが、パラシャラ。

ジョーティッシュ(インド占星術)の始祖とされます。

 

 

 

ここから、川の対岸に移ります。

川の対岸に移るということは、そこで何らかのステージのジャンプがあるということです。

どのようなジャンプがあったか?

 

とりあえず、ここではパラシャラは独身だったにもかかわらず、川を渡った先に描かれているつぎの導師(グル)が、彼の息子であるヴィヤーサだということをお伝えしておきましょう。
なぜ、独身のパラシャラが子どもを持ったのか?──ここでの興味深いエピソードについては、また何かの機会にお教えすることがあるかもしれません。

 

ヴィヤーサは、ヴェーダをいまの私たちが知るような形、すなわちリグ・ヴェーダをはじめとする4つに分けたことで知られます。

また、『マハーバーラタ』(そのなかには『バガヴァッド・ギーター』も含まれます)の作者とも言われ、インドにおける代表的な賢者とされます。

 

その横に描かれている裸の存在が、シュカ(シュカデーヴァとも呼ばれます)。

生まれたときから悟りを開いていた完全に純粋な存在であるため、着るものを何もまとわない姿で表されるのが常だったようです。

 

そして絵を見ると、他の導師(グル)たちにも増して光り輝いて描かれていますが、彼こそがいちばんはじめにレインボーライトボディを獲得したマスターだったのです。

レインボーライトボディはELMにおいても重要なテーマとなりますので、よかったら憶えておいてくださいね。

 

ELMレインボーライトボディ・ヤントラ
ELMレインボーライトボディ・ヤントラ

ここでまたあらためて川の左岸に移ります。

 

こんどはどのようなジャンプがあったか?

 

どうやら、このあたりから伝説上の存在と、実在した記録のある存在の交差が起こるようです。

 

川の左岸に移った最初の存在は、ゴーダパーダ。

偉大な存在で、ウパニシャッドの解説者とされます。

 

つぎがゴヴィンダ。

ヨーガの王とも言われ、肉体の制約を超えた境地のマスターとされます。

 

このあたりの存在は名前は伝えられているけれど、詳細な言い伝えは残されていません。

 

 

そして、また川の対岸に移りますが、橋が描かれていないということは、もしかしたらここら辺りは、名前や肖像が残されていない導師(グル)が何人かいたことを示唆しているのかもしれません。

 

そして、右岸で4人の弟子に囲まれているのがシャンカラです。

彼は、インド哲学のなかでももっとも有名なマスターです。

ヴェーダーンタ学派において「不二一元論(アドヴァイタ)」を唱えたことで知られます。

アドヴァイタは、いま流行りの「非二元(ノンデュアリティ)」という言葉の語源にもなっています。 

シャンカラは、東西南北に4つの僧院を創設し、4人の高弟、パドマパーダ、ハスターマラカ、トータカーチャーリヤ、ヴァールティカカーラを配置しました。

 

4人の高弟にはそれぞれエピソードがあるのですが、ここではそのうちのひとりで、私たちにもっとも縁の深い存在、トータカーチャーリヤの話をご紹介しましょう。

絵では、シャンカラの右隣にもっとも小さく描かれている人物です。 

シャンカラの教えは、ある意味でインド哲学の最高峰と言うべきものだったのですが、トータカーチャーリヤはあまり頭のよいタイプではなかったようです。

あるとき、みんながシャンカラの教えを受けるべくそろっていたのですが、トータカーチャーリヤだけはみんなのプージャ(儀式)のための花を摘むのに忙しくて、なかなかやって来なかったということがありました。

別の弟子であるパドマパーダは、「あいつに話をするのは、この壁に向かって話をするようなものですよ」と言ったのですが、シャンカラはトータカーチャーリヤが来るのを待つことにしたのです。

やがて、花を摘み終えたトータカーチャーリヤが歌を唄いながらやって来たのですが、それを聴いただけで、誰しもが明らかにトータカーチャーリヤが啓発を得たということが分かったのでした。

このときトータカーチャーリヤが即興で唄ったとされる歌は「トータカーシュタカム」というサンスクリット語のとても美しい詩としていまに伝えられています。

まっさきに啓発を得るのは、頭のよい人ではなく、純粋な心の持ち主だということを示すエピソードだと言えるでしょう。

 

4つの僧院の法主の座は、現在は「シャンカラ・アーチャーリヤの座」と呼ばれ、トータカーチャーリヤはそのうちもっとも重要な北の僧院を任されました。

なぜ北がもっとも重要かというと、それがヒマラヤの方角にあるからです。

 

 

 

絵では、そのあとまた川の対岸に移ることになるのですが、それはシャンカラ・アーチャーリヤの座が引き継がれていくけれど、そこに省略があるということを示しています。

 

ちなみに、4つの僧院の法主の座はヴェーダーンタを体得した人でないとその座につけないので、空座になることも多いそうです。

あるとき、150年空座がつづいたことがあったのですが、そこで白羽の矢が立ったのがブラフマナンダ・サラスヴァティ、通称グルデヴ(「神の教師」の意味)です。

絵では中央手前に傘をかざされ、ひときわ大きく描かれている存在です。

グルデヴは若くして啓発を得て40年間洞窟にこもっていたのですが、20年間にわたってシャンカラ・アーチャーリヤの座につくよう繰り返し要請を受けつづけ、70歳になったときにそれを受け入れて出てきたのだそうです。

 

 

 

そして、その左下に描かれているのがマハリシ・マヘーシュ・ヨーギ。

 

グルデヴの弟子になりたかったのですが、何のツテもなかったマハリシは、高名でたくさんの人たちに取り囲まれているグルデヴの弟子にはなれません。

そこで、グルデヴの部屋の掃除をすることにして、毎日床の掃き掃除をしていたのですが、それだけで啓発を得るに至ったそうです。

グルデヴのエネルギーはそれほど強いものだったのです。

 

啓発を得たマハリシが旅行に出ていると、旅先でたまたま「話を聞かせてほしい」という依頼を受け、それに応じているうちにどんどんと人が増えて、みずからは望まぬまま人に教える立場になってしまったとのこと。

でも、マハリシ自身は何か修行のようなことをして啓発をしたわけではないので、みんなに教えるために編み出したのがマントラを使った瞑想「TM(超越瞑想)」だったのです。

「TM(超越瞑想)」は世界中に拡がり、とくにビートルズのメンバーがそれに取り組んだことがきっかけとなって、有名な政治家、実業家、文化人たちがこぞって伝授を受けるに至り、いまでももっとも有名な瞑想法のひとつになっています。

 

TM(超越瞑想)からELM(永遠の愛の瞑想)へ

私たちがお伝えしている「ELM(Eternal Love Meditation=永遠の愛の瞑想)」の創始者ボブ フィックスは、マハリシ・マヘーシュ・ヨーギのもとで「TM(超越瞑想)」を学び、啓発を得ました。

 

その後、ババジやマーリンといった、アセンデッドマスターたちからのコンタクトを受けて独立。

はじめは「ババジ瞑想」と称して、ババジから伝授をされた5つのマントラを伝授することからスタートをしました。

 

しかし、ほどなく参加者の状況やニーズに合わせたより多彩なマントラが追加されることとなり、名称も「フルフィルメント瞑想」になります。

 

そして2016年、宇宙レベルでの大きなエネルギー変容にあわせて、マントラをアップグレード。

「ELM」へとリニューアルされます。

瞑想の中身は進化しても、瞑想じたいののやり方はとくに変わっていないのですが、マントラの可能性が拡張されたり、そこで動くエネルギーが増幅されています。

 

 

 

そして、日本では2019年に開催された「レインボーライトボディ」あたりから、ボブは第2フェイズということを言うようになってきました。

 

つまり、それまで教えていたことは第1フェーズ。

「空(くう)」とつながって、「啓発(制限制約から自由な境地)」をめざすこと。

 

それに対して、第2フェーズとは、「啓発(制限制約から自由な境地)」に対応する、アセンション(物理性から自由な身体)」の達成です。

ボブはしばしば「空(くう)」と「氣」ということを言っていますが、「氣」をマスターすることによって、ライトボディを手に入れることが第2フェーズの主眼となります。

 

 

 

そして2020年、ボブが日本訪問中にコロナ禍に巻き込まれて国外移動が困難となり、その流れでいまでは日本を本拠地として活動するに至っています。

 

ほぼその頃から、「いまはもう、個人が啓発をめざす時代ではない。‘グローバルアセンション(地球規模、人類規模のアセンション)’がはじまっている」と言っています。

ご関心のある方は、今年1月に、コロナ禍以降はじめての公開チャネリングとグループ瞑想会を行った際の記録動画がありますのでよかったらご覧ください。

 

『ボブ・フィックス公開チャネリング&グループ瞑想』(無料/有料動画)
『ボブ・フィックス公開チャネリング&グループ瞑想』(無料/有料動画)

 

 

さらに、2022年には旧来の「ババジ瞑想」を「ババジ・アセンション・テクニック」として大幅にリニューアルをしています。

 

 

 

そして最近では、さらにその次のステップの指導もなされるようになってきました。

あえていうなら、「自由な境地」と「自由な身体」を使って、「自由な人生の実現」をめざすものです。

2023年のゴールデンウィークに熱海で『ヨーガ・マジカル・アビリティ』と題したリトリートがあり、このテーマに関するレクチャーとスートラ伝授がありました。

『ヨーガ・マジカル・アビリティ』はサンスクリット語の「シッディ」に対応する言葉で、「啓発をした人の超常能力」といったような意味になります。

スートラは基本的には「お経」という意味ですが、TM(超越瞑想)以来の伝統で、短い言葉の上にエネルギーを乗せて伝授をされるものです。

 

このリトリートは9日間にわたるものでしたが、いまからでも初日の分だけは記録動画で受講、ならびに伝授を受けることが可能です。

 

ご関心のある方は、こちらをご覧になってください。

 

『ヨーガ・マジカル・アビリティ』(有料動画)
『ヨーガ・マジカル・アビリティ』(有料動画)

TM(超越瞑想)とELM(永遠の愛の瞑想)の違い

ときどき、「TM」と「ELM」はどこが違うのですか?、というご質問をいただきます。

 

私は「TM」の経験がないので、あくまでもこれは個人的な理解として参考程度に聞き流していただきたいのですが──

 

 

 

まず、創始者が存命かどうか。

 

「TM」の創始者であるマハリシ・マヘーシュ・ヨーギはすでにお亡くなりになっています。

このため、現在では残された人たちが、マハリシが教えたことをできるだけ忠実に守り、伝えているという印象です。

 

それに対して「ELM」の創始者であるボブ フィックスは、いまだに健在。

精力的に活動をつづけています。

ボブは、地球や世の中の状態に合わせて、つねに新しい教えを伝え、そして生徒たちからの質問やサポート依頼に応じています。

 

 

 

「TM」と「ELM」のふたつめの違いは、「TM」はマントラ(聖なる音)だけを使って瞑想するのに対して、「ELM」はマントラに加えてヤントラ(聖なる図画)をあわせて使います。

また、しばしばイメージや、プラーナヤーマ(呼吸法)、ムドラー(印)を組み合わせて使うことがあります。

 

 

 

みっつめの違いは、「TM」は基本的に、生涯にひとつ、その人に合わせたパーソナルマントラで瞑想をつづけると聞いています。

 

「ELM」では効果効能にあわせてたくさんのマントラが準備され、なおかつどんどんあたらしいマントラが開発をされています。

 

 

 

優劣はないと思いますし、ある意味で同系列の瞑想法なので、両方をお試しの方もいらっしゃいます。

まずは、ご自分にとってより「しっくり」と感じられる道を選択なさることをお勧めします。

 

どのルートを辿っても、辿り着く場所はおなじ
どのルートを辿っても、辿り着く場所はおなじ

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